ラストライト

ラストライト

結晶 アサルト 大剣
レアリティ★★★★★★
主要属性力量
武器タイプ大剣
CV(英語) Amber Hood
CV(日本語) 白石晴香
CV(韓国語) 이이로
CV(中国語) 闲踏梧桐

戦闘タグ

大ダメージ寒冷付着

特性

戦闘技術・破壊
片付けや修理にかかる費用はともかく、少なくとも彼女は非常に手際が良い。
屈強・持久力
2倍の食事量、5倍のパワー。
社会貢献・コミュニティ外勤
彼女にとって、患者の世話や稲刈りの手伝いは、戦いよりもずっと魅力的に映るようだ。
頭脳・気晴らし
緊張しているときは、何か物をいじっていたほうが落ち着く。うん、少なくとも人と話すよりは効果的だ。

ステータス成長

Lv. 突破 力量 敏捷 知力 意志 最大HP 攻撃力 防御力 会心率 攻撃速度
1 0 21.68.89.515.95003005.0%1
2 0 23.19.810.416.95563305.0%1
3 0 24.710.911.418.06123705.0%1
4 0 26.212.012.319.06684005.0%1
5 0 27.713.113.320.17244405.0%1
6 0 29.214.114.221.17814705.0%1
7 0 30.715.215.222.28375005.0%1
8 0 32.216.316.123.28935405.0%1
9 0 33.717.317.124.39495705.0%1
10 0 35.218.418.025.310056105.0%1
11 0 36.719.519.026.410616405.0%1
12 0 38.220.619.927.411176705.0%1
13 0 39.721.620.928.511737105.0%1
14 0 41.222.721.829.512307405.0%1
15 0 42.723.822.830.612867805.0%1
16 0 44.224.923.731.613428105.0%1
17 0 45.725.924.732.713988405.0%1
18 0 47.227.025.633.714548805.0%1
19 0 48.728.126.634.815109105.0%1
20 0 50.229.127.535.815669505.0%1
21 1 51.730.228.536.916229805.0%1
22 1 53.231.329.437.9167910105.0%1
23 1 54.732.430.439.0173510505.0%1
24 1 56.233.431.340.0179110805.0%1
25 1 57.734.532.241.1184711205.0%1
26 1 59.235.633.242.1190311505.0%1
27 1 60.736.734.143.2195911805.0%1
28 1 62.237.735.144.2201512205.0%1
29 1 63.738.836.045.3207112505.0%1
30 1 65.239.937.046.3212812905.0%1
31 1 66.740.937.947.4218413205.0%1
32 1 68.242.038.948.4224013505.0%1
33 1 69.743.139.849.5229613905.0%1
34 1 71.244.240.850.5235214205.0%1
35 1 72.745.241.751.6240814505.0%1
36 1 74.246.342.752.6246414905.0%1
37 1 75.747.443.653.7252015205.0%1
38 1 77.248.544.654.7257715605.0%1
39 1 78.749.545.555.8263315905.0%1
40 1 80.250.646.556.8268916205.0%1
41 2 81.751.747.457.9274516605.0%1
42 2 83.252.748.458.9280116905.0%1
43 2 84.753.849.360.0285717305.0%1
44 2 86.254.950.361.0291317605.0%1
45 2 87.756.051.262.1296917905.0%1
46 2 89.257.052.263.1302618305.0%1
47 2 90.758.153.164.2308218605.0%1
48 2 92.259.254.165.2313819005.0%1
49 2 93.760.355.066.3319419305.0%1
50 2 95.261.356.067.3325019605.0%1
51 2 96.762.456.968.4330620005.0%1
52 2 98.263.557.969.4336220305.0%1
53 2 99.764.658.870.5341820705.0%1
54 2 101.265.659.871.5347421005.0%1
55 2 102.766.760.772.6353121305.0%1
56 2 104.267.861.673.6358721705.0%1
57 2 105.768.862.674.7364322005.0%1
58 2 107.269.963.575.7369922405.0%1
59 2 108.771.064.576.8375522705.0%1
60 2 110.272.165.477.8381123005.0%1
61 3 111.773.166.478.9386723405.0%1
62 3 113.274.267.379.9392323705.0%1
63 3 114.775.368.381.0398024105.0%1
64 3 116.276.469.282.0403624405.0%1
65 3 117.777.470.283.1409224705.0%1
66 3 119.278.571.184.1414825105.0%1
67 3 120.779.672.185.2420425405.0%1
68 3 122.280.673.086.2426025805.0%1
69 3 123.781.774.087.3431626105.0%1
70 3 125.282.874.988.3437226405.0%1
71 3 126.783.975.989.4442926805.0%1
72 3 128.284.976.890.4448527105.0%1
73 3 129.786.077.891.5454127505.0%1
74 3 131.287.178.792.5459727805.0%1
75 3 132.788.279.793.6465328105.0%1
76 3 134.289.280.694.6470928505.0%1
77 3 135.790.381.695.7476528805.0%1
78 3 137.291.482.596.7482129205.0%1
79 3 138.792.483.597.8487829505.0%1
80 3 140.293.584.498.8493429805.0%1
81 4 141.794.685.499.9499030205.0%1
82 4 143.295.786.3100.9504630505.0%1
83 4 144.796.787.3102.0510230905.0%1
84 4 146.297.888.2103.0515831205.0%1
85 4 147.798.989.2104.1521431505.0%1
86 4 149.2100.090.1105.1527031905.0%1
87 4 150.7101.091.1106.2532732205.0%1
88 4 152.2102.192.0107.2538332605.0%1
89 4 153.7103.292.9108.3543932905.0%1
90 4 155.2104.293.9109.3549533205.0%1

突破

装備適正・Ⅰ
解放後、青品質の装備を着用できる
折金券 ×1,600 折金券 ★★★★ 広く流通している通貨。用途も幅広い。
装備適正・Ⅱ
解放後、紫品質の装備を着用できる
折金券 ×6,500 折金券 ★★★★ 広く流通している通貨。用途も幅広い。
装備適正・Ⅲ
解放後、金品質の装備を着用できる
折金券 ×18,000 折金券 ★★★★ 広く流通している通貨。用途も幅広い。

オペレーターファイル

基礎情報
【コードネーム】ラストライト
【性別】女
【身分証明】セシュカ
【誕生日】11月12日
【種族】サルカズ
【<p="オリパシー" padding=0>鉱石病</p>感染状況】
メディカルチェックの結果、感染者に認定。

【能力測定】
物理強度:優秀
戦闘技術:標準
戦術立案:普通
アーツ適性:■■

【後方支援オペレーターによる記録】
ラストライトさんは測定中に、訓練設備の一部を壊してしまいましたが、後方支援部としては想定内の損耗だと判断しています。むしろ、他のオペレーターが定期測定で設備に与える損害のほうが大きいでしょう。ですから、後方支援部への手書きのお詫び状は不要ですし、後方支援オペレーターを意図的に避ける必要もないとお伝えください。

【権限記録】
アーデルハイト本人のアーツは、せいぜい優秀と言える程度のものです。ですが、このナハツェーラーが恥ずかしそうに「死」を弄り始めると、その場にいた多くの者が、帳の向こうにもう1つの影を見たと――冷たく、古く、壮大でありながらも……不思議と穏やかな影を。私は胸の奥に不安を覚えてしまいます。Maze先生は心配いらないと言いますが……セシュカはいったい何を隠しているのでしょう?
人事評価
ラストライト、本名は「アーデルハイト」。セシュカから特別に派遣されたブランドアンバサダー。「ウィッチタイム」のシニア・ビジネスコンサルタント「架橋者」フレミングの紹介により加入。現在、特殊技術部の管理下にある。

「ラストライトさんと初めて会うときは、できるだけ気さくでフレンドリーに接することを心がけてください。彼女は見知らぬ人との付き合いが少し苦手ですから、沈黙や距離を取るような行動があっても、それは自然なことだと理解して受け止めてあげることも大切です。ちなみに、甘いお菓子や軽食を用意すると、信頼関係を築くきっかけとして効果的です。」
「ただし、彼女が慌てているときには、身の安全のため近づきすぎないようにしてください。もし、それが原因で思わぬ怪我に繋がってしまった場合、さらなる混乱を招くことになってしまうからです。」
――エンドフィールド人事アシスタント マーティン・マーヴィン・マーレン
第一資料
「実習任務は成功した。正直、俺たちが想像していた以上に真面目に取り組んでたよ。それから、ビジネス部はちょっとセシュカに話をしておいたほうがいい。獣やアンゲロス相手にCMのセリフなんて意味がないと。本当に律儀な子だ。指示された通りにやってるんだから。」

「ラストライトさんが溜まった雑務を手伝ってくれて、本当に助かっています。ですが、食堂では必要に応じて食事が提供されるので、追加注文しても料金はかからないのだと……説得してもらえませんか?」

「特注の緊急用解氷スプレーをラインナップに追加しました。十分な数がありますので、自由に使っていただいて構いません。ちなみに、ラストライトさんは緊張するとつい空気を冷やしてしまうみたいなので、あまりからかわないであげてください。」

「ラストライトさんは、リハビリテーションセンターの患者さんたちとうまく打ち解けているし、ボランティア活動に参加することでストレス発散になっているみたいね。(ただし、なぜストレスを抱えているのかについては、そちらで確認するべきかと)それから、患者の前で彼女が『墓守』であると口にしないでほしいわ。不要な情報だし、説明も複雑になるのだから。」

…………

人事部のオペレーターは端末を閉じると、足元のゴミ箱に身を縮めて隠れようとするほど緊張している少女に、柔らかく微笑みかけた。「大丈夫ですよ。みんな、ラストライトさんのことを『感じのいい人』だって思っています。焦らなくてもいいんです。」
第二資料
始めの頃、「勇者の家」の子どもたちは、アーデルハイトをよくからかっていた。遠くから来た彼女のことを誰もよく知らない。おとなしく、恥ずかしがり屋で、野暮ったい服に、噛み合わない反応――ビッグ・トムは、真っ先に彼女を秘密基地から追い出そうとした。しかし、やめた。理由は2つ――1つは大人たちがアーデルハイトを引き取ったキャプリニー夫婦を尊重していることを知ったから。そしてもう1つは、アーデルハイトが涙を目に浮かべながらも、カブの葉やリンゴの皮を懸命にほおばる姿を目にしたからであった。

ある暑い夏のことだった。6月の土砂降りで川があふれ、洪水が発生した。蔓延る盗賊団をようやく追い払ったときには、5つの家族が大切な人を失っていた。何も知らない子どもたちは、郊外に向かう列に並ぶ。すると、そこには小さな山に立つアーデルハイトの姿があった。いつもとどこか別人のように見える彼女が、墓を整え、墓碑を磨き、死者へと別れの歌を捧げるのを――子どもたちはただ見つめていた。棺が土に覆い尽くされようかという頃、ようやく全員が理解した。トムはもう、永遠に「勇者の家」に戻ることはないのだと。
悲しみよりも、恐怖と混乱が先に立った。あまりにも突然すぎる運命を受け入れられず、心に空いた穴を埋める方法もわからなかった。そのとき、アーデルハイトが粗末な木彫りの人形を取り出し、トムの墓の前に置いた。目に入った瞬間、笑いが込み上げるほどの出来だった。歪な切り込みに、表面はでこぼこで、木くずも払われていない。
トムはずっと、競技騎士の人形を欲しがっていた。これが、トムの最後の願いだった――彼女が呟いた。
大人たちはこらえきれず、泣き崩れた。あまりにも早く失われた無垢な命を嘆いて。
子どもたちは――笑いをこらえていた。だってあの人形は、どう見たって競技騎士には見えないのだから。
とうとう、我慢できずに笑い出してしまった。
そして自分たちの大切な「騎士カード」を取り出して、どうすれば本物の騎士らしく彫れるかを真剣に考え始めた。少女は相変わらず、話についていくことはできない。彫る作業は、手先が器用な他の子どもが担当することになった。それから毎年、少しずつ上手になっていく新しい木彫りの人形がアーデルハイトの手に渡されるようになった。子どもたちは彼女の案内で墓地を訪れ、慰霊の儀式を続けた。
トムはここにいる――少女はそのたびに、はっきりとした口調で言った。
なぜそう確信できたのか。なぜトムの願いを知っていたのか。誰も知らなければ、理由を気にする者もいなかった。

その後も、アーデルハイトは内気なままだった。今も変わらず、自分を表現することが苦手だ。お腹が鳴れば、恥ずかしさのあまり地面に潜り込みたくなってしまう。けれど、新しく来た子どもたちが、墓地の草むらで鼻歌を口ずさむ妙な少女の話を持ち出すと――誰かがそっと肩に手を置き、物語を聞かせてやるのだった。
第三資料
アーデルハイトは生まれて初めてカルチャーショックを受けた。
セシュカ――「安らぎの地」、<p="ふじゅつ" padding=0>巫術</p>の都、サルカズの絆、流浪者の集う場……数えきれない呼び名を耳にしてきたが、熱気球を降り、自分の足でその土地を踏んでから初めて気づいた。「飛べる」ことなど、この奇跡の地にとって取るに足らない特徴にすぎなかったのだ。
そこは永遠に続くカーニバルだった。喧騒で満ちた空気に、広場の中央にある派手な装飾付きの溶炉が熱を吐き出すたび、ざわめきと笑い声が空へと舞い上がる。通りには怪しげな店が軒を連ね、場所を奪い合っていた。人々はもみくちゃになりながら、名も知らぬ食べ物を口いっぱいに放り込み、遠くにそびえる巨大な影へと流れていく――闘技場だ。セシュカの開放期間だけ、観光客向けに作られたサルカズ風の観光エリアも併設されている。だが、街全体がすでに遊園地のような有様なのだから、わざわざ特別な区画を設ける意味があるのかどうかは疑わしい。
不意に、お腹が鳴った。
行商人の誘いに応じたのは間違いだったのかもしれない。もちろん「ウィッチタイム」の名は知っている。だが、値段が故に、その企業の商品を一度も手にしたことはなかった。実家では獣を追い払うのに箒一本あれば十分。武器など、自分から最も遠い存在だ――実家の町からここまでの距離と同じくらい遠い。アンゲロスにひっくり返された荷車を起こしてあげただけで、この地で仕事を紹介してもらうほどのものなのだろうか?結局、自分はここで何ができるのだろうか?
行商人は少し離れた場所で、担当者と何やら分からないやり取りをしながら、登録手続きを進めていた。自分は確かにサルカズだ。だが、サルカズについて何も知らない――その事実に、今さら気づかされた。あの背の高い逞しい傭兵はゴリアテなのだろうか。尖った耳に掛けられた飾りには、どんな意味があるのだろう。彼女は何も知らなかった。ただ1つ確かなのは、ひどくお腹が空いているということだけ。行商人は、それも種族の特徴の1つだと言っていた。だが、知識で腹は満たされない。むしろ、サルカズの基準からすれば、「食べる」ことを拒み続けてきた自分のほうが、この都市に来る資格などない異端者なのかもしれない。
また、お腹が鳴った。しかもさらに大きい音で。恐怖や不安を感じるたびに、衝動は隙を突いて入り込み、抑えるのが難しくなる。普段よりさらに厄介なのは――もし突然何か聞かれたら、なんと答えればいい?「ごめんなさい。ただ、ちゃんとしたナハツェーラーになりたくないだけなんです」……そう言えばいいのだろうか?
まだ逃げられるチャンスはある。行商人が実家の町を通るはずで、そのときに謝ればいい。あるいは、視線から逃れられる隠れ場所を探すのも……
「どうしたの?」
声が、彼女を泥のように沈みかけていた焦燥感から引き上げた。首をかしげている少年の目に浮かんでいたのは、疑問というより、好奇心の色だった。「あそこに無料のパンがあるよ。門番のおじさんに言えばもらえる。求人のパンフレットもある。あれもタダなんだ。」
「えっと……すみません。あの……わたしは、大丈夫なんです。」アーデルハイトは呼吸を整え、できるだけ声の震えを抑えた。「わたし……人を、待っているんです。」
「ふぅん、そうなんだ。」少年は鼻をすすりながら答えた。「とりあえず、心配はいらないよ。ここはチャンスがたくさんあるし、きっと何とかなる。僕も最初の2週間は苦労したしね。」
この大人びた少年は、自分の言葉を信じていないようだった。アーデルハイトは少し考えたが、それ以上説明しようとは思わなかった。相手の顔には妙な魔力があって、心の中の不安が少し和らいでいく気がしたのだ。
少年は彼女の肩を軽く叩くと、人混みの中へと戻っていった。そこは観光客が集まる場所ではなかったようだ。作業員たちは足場を囲んで働き、汗を雨のように流している。商人は眉をひそめ、何かを書きつけていた。スーツ姿の数人は傭兵と連れ立ち、酒席から出たばかりのように見える。誰もが忙しそうだったが、さっきの少年と同じように、人の気を少し緩める空気を纏っていた――チャンスは十分にある。きっと何とかなる、と。
少年は傭兵たちのもとへ駆け寄ると、ぶつぶつと何かを言いながら武器を片づけ、酔いつぶれた大男を家畜の世話をするかのように追い立てていった。そのまま依頼人の横を通り、宿屋へと向かっていく。短く尖った尻尾は、自分の里親とよく似ていた。
少女はふと、行商人が熱気球の中で言った言葉を思い出した。「困っているサルカズが至るところにいるから、これを飛ばした。だが、空に上がってから気づいた。困っているのはサルカズだけじゃないということに。」
空を飛ぶ遊園地になる前、「セシュカ」はただの開拓拠点だった。どれだけ伝説を背負おうと、どれだけ定義されようと――未知と向き合い、新しい居場所を築く開拓拠点は、生きるものが自分の道を探すことを妨げることはない。すべての人にとっての居場所になる必要もない。ただの「安らぎの地」であれば、それで十分なのだ。
こうして十数分、びくびくと俯いていたアーデルハイトはようやく顔をあげて、通りに目を向けた――山のように積み上げられ、脂で輝く<p="ぼくじゅう" padding=0>牧獣</p>のステーキに。
しょっぱい。しょっぱくて、心臓がバクバクと騒いだ。
第四資料
「なぜだ?」
セシュカの名高いシニア・ビジネスコンサルタントで、「ウィッチタイム」ブランドマネージャーの1人、哀れなサルカズ商人――「架橋者」フレミングは、あまりにも単純な質問に息を飲みこんだ。妙な違和感に戸惑いを感じたが、すぐ気を取り直してネクタイを指先で整える。そして、窓の外の星に目を向け、その間に言葉を探す。
このフェリーンを目の前にすると、雪舞う夜の記憶が甦り、胸の奥に一抹の緊張感が走る。
「んんっ……まずは、エンドフィールドがアーデルハイトを受け入れてくださったことに、セシュカを代表して感謝申し上げます。」
「なら、食費を追加で払ってもらおうか。」
「……我々にとっては彼女をエンドフィールドに派遣する、それ自体が既に赤字覚悟であるとご理解いただきたい。」
「ああ、ラストライトは……確か、『戦争王庭の姫』だったね。なかなかいい看板だ。十分儲かっているんだろう?」
フレミングの顔に乾いた笑いが浮かんだ。交渉では常に武器として使っていた微笑み。しかし、今は己に一息つく暇を与えているだけにすぎなかった。
M3はフレミングに構うことなく、オフィスの外でそわそわしているアーデルハイト――つまり、ラストライト本人を見ていた。それに気づいたフレミングは、会話の主導権を逃すまいと慌てて口を開いた。
「ラストライトについて……どう思われますか?」
「飢えているな。」M3は視線を動かさない。フレミングの知る限り、カズデルと浅からぬ縁を持つこのフェリーンが、紹介した人材をこれほど観察するのは珍しいことだった。「こんなに可愛い娘が、お腹を空かせたままなんてね。」
「いや、それは……」
「やはり、食費を払ってもらう必要があるかもしれないね。ああ、こうしては……」
「――これが間違いなく最善の策なのです!」
その瞬間、フレミングは自分の失態に気づいた。相手は場の雰囲気を考えて冗談を……いや、ただ軽口を叩いただけだ。それなのに、なぜ自分はこんなに感情的になってしまったのか。
「つまり?」
「それは……貴方もご存知でしょう。墓場で暮らすナハツェーラーでありながら、『食』に強い『羞恥心』を抱き……他者の死に触れようともしない。故に、常に飢えを感じるのも、至極当然の話なのだと。」
「……違うな……」
M3の口調は穏やかなままだった。だが、フレミングは<p="ディージャンごう" padding=0>帝江号</p>に来てから一度もM3の笑顔を見ていない――プレッシャーが募っていく。
「サルカズをよくご存知の貴方なら理解できるはずです。焼いたステーキをどれだけ与えても、空虚な魂を満たすことなどできない。」
「君は、魂の存在を信じていると?」
「……サルカズは『魂』に守られてきたのですから、信じない理由はありません。」
「そうか。サルカズの魂はきっと喜ぶだろうね。」M3はようやくラストライトから目を移した。ただ、その一瞬の沈黙はフレミングにとって、もちろん良いものではなかった――「時系列が合わない。」
「ええ、それは承知しています……あれは百年前の出来事。しかし、アーデルハイトは紛れもなく齢17、18の少女です。」
「では――なぜだ?」
フレミングは心の中で自分が苦笑するのを感じた。しかし、誠意をもって正直に答えた。
「わかりません。ですが……貴方の仰る通り、彼女はずっと空腹のままなのです。」
「『あれ』がついているとしても?そんな話、聞いたことがない。」
フレミングは思わず目を見開いた。あまりにも素直に驚いてしまった。「貴方でも、聞いたことのないことが……?」
言い終わってすぐ、後悔した。M3が挑発と受け取るほどの余裕がなかったことは、幸いだった。
「彼女の影には、雄大な土地の死がある。数十世紀に及ぶ冬が、彼女に従っている。それでもなお、彼女は飢えている。」
「血統でしょう。他のナハツェーラーも調べたのです――この星には日々、膨大な死が生まれる。第2の戦争王庭を生む可能性を放置するわけにはいきません。ですが……この子は間違いなく特別です。一度も「摂食」をしていないのですから。開拓エリアの作業員も、トランスポーターも、戦士も、敬意を持つべき存在として、その死を糧にすることなどとても出来ぬと……」
「なら、力はどこから……」
「貴方もご存知のウェンディゴはこう評していました。『彼女は己を満たすために死を喰らうことはない。それでも死は、喜んで彼女を助けようとする。』」
「……ネツァレムがここにいたら、感動しただろうね。」
「ですが、それは同時に本来背負うべきではないものを背負っているということでもあります。」
「だから、エンドフィールドに推薦したのか。」
「もし、アーデルハイトが自分で選んだ道を歩みたいと望むなら、エンドフィールドが最も相応しい師になるはずだと……」
M3は言葉を飲んだ。フレミングも一瞬、自分の動きが止まったのがわかった。M3はきっと、こんなにも優しい答えが返ってくると思っていなかったのだろう……M3の、自分に対する評価は低いのだ。商人として、コンサルタントとして、ほんの少しの落胆を覚えた。
「そうだね……フレミング。君は、思っていたよりずっと情に厚いらしい。」
その言葉に、僅かながら自信を取り戻した。
「これまでの長い付き合いの中でも、最高の褒め言葉ではないでしょうか、M3さん。」
M3は小さく息を吐き、微かに表情を緩めてこう言った。「それで、エンドフィールドはどうすればいい?」
「今のままで十分です。」フレミングは微笑んだ。心からの笑顔だった「やりたいことをやらせてあげてください。普通の子のように、懸命に努力して、時に挫折し、また成長する……生きていくのに必要なお金を稼いで、可能なら彼女を理解してくれる人が側に何人かいて、それで、人生の目標を見つけられたなら……」
「……娘のようだな。」
「はは、それはさすがに不相応かと……」フレミングも窓の外へと目を向けた。オペレーターたちに声をかけられ、あたふたと落ち着かない様子のアーデルハイトが目に入ってくる。
「タロⅡが人類を絶望に導く前に、死が彼女のために血に濡れた王座を築く前に、タロⅡに次のナハツェーラーの王が誕生する前に――でも、今のアーデルハイトは……ただの恥ずかしがり屋なサルカズの少女にすぎません。」

イラスト

オジギソウ
オジギソウ
イラストレーター: komiki
氷の華
氷の華
イラストレーター: Cenm0
霜華開く
霜華開く
イラストレーター: REM